殆ど同じ日に事務所に入った二人はとても仲がいい。コンテンツの中で二人で戯れあっているシーンがない方が珍しいし、何かというとふざけあっている。それをお互いがお互いに「自分が遊んでやっている」と思っている所が非常に可愛い。実際、本当はジンくんがわざとかまってあげてるのか…?とか思う時もあるのだが…いや、やっぱり二人ともやってる
ジンくんは防弾少年団の長男だが、本当の家族の中では、男兄弟の中の末っ子として生まれた人である。ジョングクは言わずもがな「マンネ」として六人のヒョン達に甘やかされて育ってきた。二人とも「弟」体質で、悪戯が好きだからこそのこの関係性だろう、と私は(勝手に)思っている。おもしろい反応をして、他メンバーが苦笑するようなだらないことで笑いあったり揶揄いあえる5歳差の二人、尊い…
ジョングクの2020年FESTAのプロフィールでの自分にとってのジンくんは「友達のようなヒョン」と書いていたが、まさにそれがこの二人だろう。「友達のようだが」兄弟なのである。
しかし、今ではそんな感じの二人だが、コンテンツなどから鑑みるに以前は「兄弟」のほうが大分強調された関係性だったのではないだろうか。
ど新規限界オタクの私が、映像をあさりにあさっていた時にすごく印象に残ったものの中の一つはジンくんとジョングクが二人でやったログだ。
まだ幼い顔をしてどこか舌ったらずに話すジョングクと、もう「青年」になっているジンくんがいる。二人で今日やったことを話し「あそこ、よく練習終わりに行ったよな」「いきました!あれも食べたし…これも…」「またいくか!」なんて会話をしている年相応さがとても愛おしい。いまではみられないであろうジョングクの画面の前で話し慣れていない初々しい姿がみられる。
そして、それを見ているジンくんの目を、見てほしい。ジョングクが一生懸命話しているのを聞いている彼を。ジョングクの話をサポートしてあげる彼を。
めちゃくちゃお兄ちゃんじゃん…
ジンくんは大学生の時に練習生としてスカウトされた。ジンくんにとって“アイドル”という仕事は何もかもが初めてで、常識の通じないあり得ない環境だっただろう。
そして何も知らないまま上京してきた15歳のジョングクと出会った。
ボンボヤ4でジンくんは「ジョングクは本当にすごい人見知りをするから」と言っていた。出会いから心を開いてくれるようになるまで、今まで年下の世話なんてしたことがなかったかもしれない彼にとって、大変だったのかもしれない。
あのブイログはジンくんがどれだけそんなジョングクのことを気にかけていたのか、片鱗が見えるようで胸が勝手に苦しくなる。
ジンくんはよく、昔のジョングクを「本当に子供だった」と称している。写真などから見ても年相応の可愛い少年だ。あの頃は防弾少年団もまだまだ関係性が確立していないメンバーも多かったであろう中、私にはあの二人は本当に「兄弟」に見えた。
だけどジョングクが高校を卒業して大人びてきた頃に、ジンくんはその「兄弟」感を薄めたように感じている。
ホビを見るとすごくわかりやすい。
ホビはジョングクをすごく甘やかす。寒ければ上着を着たほうがいいと言い、寝ているジョンググにギュ〜したりおよそ23歳にする扱いではないねこかわいがりをしている様子が多々見受けられる。それはチョンホソクの元々持つ優しさと、溢れるマンネへの「愛情」だ。だからこそジョングクは遠慮なく子供のように甘えるし、まさにジャイアントベイビーになっている。
ジンくんは違う。5歳離れていながら上記で触れたような関係性だ。デビュー初期などの「サポート」「甘やかす」という体制からジョブチェンジして、一人の「友達」のような対等な扱い(ほびがジョングクを下に見ているとかそういうわけではない)をしているのではないかと思う。少なくともコンテンツではそうではないだろうか。
だけど、やっぱり端々で「お兄ちゃん」が滲み出ているのを見ては私はあのブイログを思い出し、涙するのである。