独り言

その他もろもろ

三月二十七日、土曜日

今日、空手の体験をしにいった。父親からかなり前から誘われていたのだけれど、なんとなく断り続けていた。春休みで暇しているぐらいなら、とこの際に行ってみたのだ。

やっぱり難しい。剣道と所々同じだけど、所々違うから余計にやりづらい。かかとをあげて前に重心をかける癖がついている私には、かかとをつけて重心を落とす空手スタイルは曲者だった。教えてくれた人は筋がいいと言ってくれたが、鏡に見える私はかなり不格好だ。

続けようよ、と言われたが実際には支部がかなり遠いのでちょっぴり面倒臭い。それでもこのまま体を鈍らせていくのも、嫌だ。困った。悩ましい。

 

空手の後みんなでバーミヤンに行った。父の頼んだビャンビャン麺を見て、やっぱりファミレスはサイゼリアだな、と思う。メニューと実際に出てくる品が違いすぎるだろう、いくらなんでも。あの、おっきく乗せられている肉はどこに行ったんだ。意外と美味しかったけど。

 

 

帰り道、少しだけお花見的にみんなでボーッと桜をみる。風が吹いただけでも結構散っていたので、そろそろ満開の桜とはお別れだ。今年も、お花見ができなかった。

 

どうやら明日は雨らしい。

 

と、いうわけで全力でこもる準備をしよう。元々帰りに、図書館に寄ろうと思っていた。本と漫画を調達して、あと、見たいと思っていたドラマや映画も見てしまおう。注文していた雑誌も今日やってくる。引きこもる言い訳ができるから、雨の日は嫌いじゃない。

図書館で本を返して、新しく本を一冊、それと漫画セットを一つ。もう一つ借りたい本があったけど、なかった。カウンターに並んで図書館のカードを取り出そうとバッグを探る。

携帯がないことに気づいた。

息をするように物を落とし、無くしてきた人生なので、今更こういう事態で慌てる心臓はしていない。ここまでくるのに携帯を握っていたので、図書館でなくしたに違いなかった。図書館の人に声をかける。とは言いつつも、もし誰かに持っていかれたらどうしようと思いながら係員の人が戻ってくるのを待った。落とし物の携帯を持ってきてくれた。

私のだった。

よかった。

無事、本を借りた。でも読みたかった本が一冊なかったのが惜しくて、図書館を梯子することにした。だいぶ足は疲れたけど、バーミヤンでパンパンにした腹が少しおさまった。だけど借りたかった本はやっぱりなくて、残念。事前にインターネットで検索するという手段は、梯子した後に気づいた。あ〜そういうところ。

 

最近、「卵を買いに」という作家の小川糸さんのエッセイを読んだ。これまでエッセイを読んで面白いと思ったことはなかったけど、「卵を買いに」はかなりすっきり読めた。なんでなのかはわからない。小川糸さんの文が私にあっているからなのか、それともエッセイ自体に面白みを見出せるようになったのか。だから、実験として今日は吉本ばななさんと銀色夏生さんのエッセイを読んでみようと思う。

この文を書いているのは70パーセントぐらいはその影響。ああいう素敵な文章で日記がかけるなんて最高だ。

 

「400円で春を買った」という章がある。花屋で安売りされていた桜と菜の花を400円で購入した、春の日だ。

私も図書館の帰りに桜(母親は桃だと言っていた。私は花に詳しくない)を買った。100円だった。前に買ったガーベラがだいぶ萎れてしまっていたし、ちょうどいい。

初めて入った花屋だったけど、親切なおじさんだった。近頃購入した、一輪挿しの過敏の説明をしたらしっかり短めに切ってくれた。最初に入った花屋では常連さんがきていたところに鉢合わせてしまい、かなり待たされたのだが、私のはパッと買ってパッと終わり。ので、じっくり話を聞いて決めてくれたこの店は好印象だ。今度もここで買おうと思う。

 

歩く人、みんな携帯を取り出して写真を撮っていたので、やっぱり桜はいい。後、犬と赤ちゃんが多くて、楽しかった。

 

桜(桃)、部屋に飾ったけどかなりいい。春、100円で我が家にきました。